今回は、タイガー魔法瓶 西一仁(にし かずひと)さんをゲストにお迎えし、タイガー魔法瓶のタイガーボトルの魅力と日本初の京都府亀岡市との取り組みについてお話していきます。去年12月に公開したタイガー魔法瓶の魅力「サステナブルに選ぶならマイボトルはタイガーボトル!」に続き、二回目のインタビューになります。
タイガー魔法瓶が亀岡市と共に実践するマイボトルの回収
今井みさこ(以下・み):「みなさん、こんにちは。前回の記事「タイガー魔法瓶の魅力 サステナブルに選ぶならマイボトルはタイガーボトル!」に続き、わたしが大好きなタイガーボトルの魅力をより深堀りしていけるようなインタビューにしたいと思っています。西さん、自己紹介をよろしくお願いします。」
西一仁(以下・西):「みなさん、こんにちは。TIGER BOTTLEサイトの責任者をしている西と申します。私は、10年強の国内営業勤務を経て、現在デジタルコマースグループに所属して、TIGER BOTTLEサイトや自社会員サイトの運営管理に務めています。TIGER BOTTLEサイトを通じて、ユーザーの皆様に「ソーシャルグッドな体験」を届け、コミュニケーションを図ると共に、沢山の方々を巻き込んだサステナブルアクション構築に取組んでいます。本日もよろしくお願いします」
み:「西さん、ありがとうございます。本日もよろしくお願いします。去年12月に公開したタイガー魔法瓶の魅力「サステナブルに選ぶならマイボトルはタイガーボトル!」では、タイガー魔法瓶が大切にしている、健康・人権・環境に配慮した製品づくりについてお話していただきました。わたしがタイガーボトルをマイボトルとして選んでいる理由でもあるのですが、タイガーボトルは、つくる過程もサステナブルやSDGsに配慮されているんです。
詳しい内容に興味がある方はぜひこちらから読んでみてくださいね。(※前回の記事https://www.betterlifeartist.com/post/tiger-bottle-interview)
前回のインタビューのあとにリリースされた京都府亀岡市とタイガー魔法瓶の取り組みにとても感動したんです!
京都府亀岡市と進めているステンレス製ボトルの再資源化の取り組みについて、詳しく教えていただけますか?」
<再資源化モデル イメージ図>※京都府亀岡市との取り組みの例
マイボトルを回収してサーキュラーエコノミーの実現へ
西:「ありがとうございます。亀岡市との取り組みは、「タイガー製品のみならず他社製品も含めご家庭で不要になった真空断熱ボトルを対象とし、地域の学校や市役所、企業にて回収し、リサイクル専門業者へ集約します。集まったリサイクル原料から再生ステンレス材および再生樹脂製品を生産します。再生されたステンレス材は再び当社および当社以外の各種ステンレス製品へと生まれ変わり、お客様の元へ届ける。再生樹脂製品は当社の各生産工場にて活用するといった再資源化モデルを構築していく」取り組みです。
モノを消費・使い捨てするのではなく再資源化することで、環境負荷低減と持続可能な経済成長を両立させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指しています。
サーキュラーエコノミーをわかりやすい言葉でお伝えすると、日本に古くからあった「もったいない」精神を大切にした経済の仕組みのことです。捨てるという概念をネガティブなものからポジティブに変換することがベースにあります」
み:「回収したものを新しい商品にしてお客様に届けるタイガー魔法瓶をますます好きになりました」
西:「この取り組みを進めるにあたって、タイガー魔法瓶と京都府亀岡市は、使用済みステンレス製ボトルの回収と再資源化の取り組みを含む「かめおか未来づくり環境パートナーシップ協定」を2021年7月28日に締結しました。
亀岡市は2018年12月13日に「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を発信し、全国で初めて小売店でのプラスチック製レジ袋の全面禁止を打ち出すなど、自然環境の保全と地域経済の活性化に注力している市町村のひとつです。環境先進都市を目指す亀岡市と、サスティナブルなものづくりを実践するタイガーが連携することによって、産官学民による新たなライフスタイルの実現、真空断熱ボトルを通じた循環型社会の実現を目指し、取り組んでいます」
み:「この取り組みをやろうと思ったきっかけはあるのですか?」
西:「我々は毎年約800万本のボトルを販売しています。これまでは、この800万本ものボトルを作って、販売して、それで終わりでした。販売した800万本のその後、古いボトルがどう処理されているのかについては、正直なところ、あまり考えてきていませんでした。「4つの約束」を掲げ活動を進めていくにつれ、販売するからにはしっかり責任を持って最後まで関わらなくてはいけないという思いがどんどん強まっていきました。
そんな中で、自社での再資源化にチャレンジしたいという声がモノづくり部門から上がりました。モノづくり部門のメンバーを中心にリサイクル業者などの関係先に声をかけて回ったところ、あれよあれよという間に協力者が集まってきました。その後、社内でも部門を超えて輪が広がりました。コミュニケーションを重なる度に「4つの約束」についても、新しいアイデアがたくさん出てくるんですよね。社内で話が広まって、賛同者が増えて、いろんなところが連携しあって再資源化実現への機運が高まっていきました。
今回の亀岡市との取り組みは、「ステンレス製ボトルを軸としたサーキュラーエコノミー」を実現させるための最初の一歩です。亀岡市だけではなく、回収したボトルを原材料に選別する企業や、その再資源材料を使うステンレスメーカー、樹脂メーカーといったたくさんの協力者がいて始めて、 サーキュラーエコノミーの輪が出来上がったんです」
み:「具体的にどんなアクションからスタートさせたのですか?またその後、
反応はありましたか?」
小さなアクションから大きなムーブメントを起こす!
西:「具体的なアクションは、市職員の方の協力のもと、市役所構内・市内の全小中学校合わせて約30箇所にステンレスボトル回収BOXを設置しました。全生徒向けの啓蒙チラシ作成と配布・市民へのSNSを使った情報発信を行い、昨年10月末から回収を開始しました。同時に、タイガーの社内にもステンレスボトル回収BOXを設置し、同時期から回収を開始しています。
反応については、おかげさまで日に日に回収BOX内のボトルが増えていっている状態です。「自宅からボトルを持ってきて入れたよ!」と、直接お声かけいただけることもあり、この取組に興味関心をもって参加いただいいている方々に感謝しかありません。
世の中の反応は、昨年12月下旬に「毎日新聞」や「かめおかこども新聞」にも記事として取り上げていただけました。また、SDGsに関するイベントで本取組について講演の機会をいただいたり、この活動に興味をもたれた企業・自治体・団体様からは「何かご一緒できることはないか」というお声がけもいただきます。消費者の方からは「私たちの市でも是非やってほしい」などなど、様々反応がおこっています!『まずはアクションを起こすことから』と始めましたが、結果的に次の大きなアクションに繋がるご縁もあったりして、こうやって振り返ってみるとビックリすることばかりです」
※亀岡市役所ロビー/ステンレスボトル回収BOXの様子(2021年12月下旬時点)
み:「「まずはアクションを起こすことから」という発想に深く共感します。わたしが学んだイリノイ大学のIntroduction to Sustainabilityの授業の中でも、「やってみる」と「やらない」では残るものが全く違うと話されていました。やってみる「1」のアクションから「10」を学ぶことができるけど、やらない選択は「0」のまま。うまくいくこともいかないこともやってみないとわからない。サステナブルを考えるとき、現時点での最善しかわかないことを理解して、前に進むしかないんですよね。
地球温暖化・気候変動も恐ろしい数字だけを伝えても人はパニックになるだけです。そうならないようにどうしたらいいのかなを考えたときに、今を楽しく、自分にもメッリトがあるということを理解して、身近に実際にできるアクションをお伝えしたいと考えて企画したのが#サステナ部です。#サステナ部は、毎月季節と文化に合わせたサステナブルなアクションを提案している企画です。
毎月20のアクションをイラストにして発信をしています。この#サステナ部に毎月「マイボトルを持参しよう!」を入れているんですよ。このPodcastや記事を読んでタイガーボトルを選んでもらって、買い換えのタイミングのときに、この取り組みを思い出してほしいですね。
最後に、西さんへ質問です!西さんが、タイガーボトルや京都府亀岡市と取り組むサーキュラー・エコノミーの企画はじめとした活動をするときに大切にしていることはなんですか?」
西:「企業視点と自分の活動軸で大切にしていることは3つあります。
1つ目は、ゴールから考えて行動を起こすこと。
2つ目は、共感者・協力者への理解を深めること。
3つ目は、自分軸を大事にすること。
1つ目は、企業視点ですね。目指すべきゴールをその都度確かめながら、企業人格を意識して活動しゴールに向かうことです。
2つ目は、この活動を広げていくには、タイガーだけでも、私ひとりでも、到底無理なんですよね。だから、どんな事を考えてお互い活動を進めていきたいのかという想い共有し、「面白そう」「そうそう、同じこと考えていた・私もやってみたい」と自分事として共感してベクトル合わせをしていくことが大切だと思っています。あれこれと新しいことに手を出すのではなく、一見小さなアクションでもサーキュラー・エコノミーに繋がる行動を積みかさねて、それに対する思いを温めて伝えて、協力者の輪を広げていくことがポイントですね。
3つ目は、シンプルに自分軸です。そこを表現すると「冒険心」つまりワクワクするかしないか。これが判断基準です。そこに、この活動に対する私の熱意や、前向きに取り組む姿勢が乗っかってきます。「誰も何が正解かは最初からはわからないし、できると信じて進めれば全て良い方向に動くと思う」そう信じて日々活動をしています!」
み:「ありがとうございます。最後にタイガー魔法瓶のタイガーボトルについてわたしからお話させてください!
タイガーボトルはインターネットで購入ができます。自分の好きな色やサイズ、飲み口を選べるので自分のライフスタイルと好みに合わせて選べるところが魅力です。スタンダードモデルはボトルとせんのカスタムは、合計143通りになります。ぜひ、こちらからチェックしてみてくださいね。
”推し活”ってご存知ですか?好きなアイドルやアーティスト、アニメのキャラクターに決められたイメージカラーがありますよね。例えば、BTSだったらグループカラーが紫とか。タイガーボトルは色のバリエーションが豊富なので、推し活にピッタリなのです。推し活がサステナブルな活動に繋がるなんてよりハッピーですよね。ぜひ、サイトをチェックしてみてくださいね」
み:「本日もありがとうございました!」
西:「こちらこそ、ありがとうございました!」
この記事の内容をPodcastでもお楽しみいただけます。
毎月季節と文化に合わせたサステナブルなライフスタイルを提案する企画
#サステナ部 に参加して、毎日を豊かに!
#サステナ部 は、今日から身近にできるサステナブルなアイデアを提案している企画です。
わたしがイラストにしているので、冷蔵庫に貼ったり、待ち受け画面に設定したりして、サステナブルを意識して生活してほしいです。さらに、この企画に参加すると、サステナブルなグッズが当たります!ぜひ、奮ってご参加ください。
詳細はこちらのページを御覧ください
わたしはこの企画を広めたいです。もちろんサステナブルなSDGsについて学ぶのも必要です。だけど、毎日って忙しく過ぎていってしまう。
そんなときにこのように可視化されていることで、何をやればいいか明確にわかるし、仲間がいるから続けられる。そんなゴキゲンで社会にとってもよいサイクルが回っていってほしい。ぜひぜひ、あなたの言葉で#サステナ部を発信して、広めてくれると嬉しいです。
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