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執筆者の写真Misako Imai

北欧YouTuberココさんと学ぶ!SDGs達成率世界1位の国・スウェーデンの取り組みってなに?


Better Life Artistのpodcastは「あなたのゴキゲンが世界をサスティナブルにする」をテーマにさまざまな分野のゲストにお招きし、あなたの生活がより健やかになるノウハウをお届けする番組です。この記事は、エピソード22をわかりやすくまとめました。




ココ
日本生まれ日本育ちの31歳。オーストラリアやイギリスに滞在後、スウェーデンの大学院へ。
東京で3年勤務したのち、本社のストックホルムオフィスへ転勤。サステナブルライフに興味を持ち始めて、YouTubeやInstagramで北欧から発信。現在北欧デザインの会社でマーケティングを担当。第一子を授かり現在育休中。
YouTube:https://www.youtube.com/cocoengstrom 
Instagram:https://www.instagram.com/coco.engstrom 

今回のゲストはスウェーデンのサステナブルライフスタイルを発信しているココさんです。

前回のインタビューから1年が経ち、その間にココさんもお母さんに。

これから5週に渡り、ココさんとのトークをお届けします。


ココ(以下:コ):「サステナブルな北欧ライフ」をテーマにスウェーデンのストックホルムで暮らしているCocoです。普段の仕事はスウェーデンの会社のWEBマーケティングで、YouTuberとしても活動をしています。

サステナブル先進国と言われるスウェーデン在住ならではの視点から北欧ライフを学び、実践し、ライフスタイルをよりサステナブルにシフトするため、YouTubeInstagramで発信しています。番組に招いてくださり感謝しています。今日の収録とっても楽しみにしてました!」


今井みさこ(以下:み):「ココさんとはInstagramで出会い、インタビューさせていただいたことをきっかけに、その後クラブハウスでもトークテーマを設けてお話をしたり、スウェーデンとサンフランシスコのサステナブルについて何度もお話させていただいてます。


今回は、ココさんにお子さんが生まれたということで、改めてココさんのお話が聞けると思って楽しみにしていました!前回のインタビューで、ココさんが「将来子供ができたときに『お母さん、行動してくれてありがとう』と思ってもらえるような生き方をしたいです。」とお話しされていましたよね。今、子どもが生まれて間もないけど、なにか感じることはありますか?」


:「娘が生まれて3ヶ月になりました!第一子なので全てが初めてで、右も左もわからない日々だけど、新しいステージがとても楽しいです。

以前にインタビューでお話させてもらった時の「地球を住める状態に保ちたい」「大人の責任を取って子どもに恥じない選択・生き方をしたい」って思う気持ちは一緒かな。でもその気持ちがより強くなって、より現実味を帯びてきましたね。

今日みさこさんといろんな話をする中でも出てきますが、環境危機への理解が深まるほど、「これは本当に人類全員で本気で取り組んで解決しないと、相当まずい世の中作り出してしまうな」と危機感を感じるとともに、それに前向きに取り組んでいこうってエネルギーがさらに湧いてきました。


SDGs達成率世界1のスウェーデンと世界をテックで牽引するサンフランシスコのサステナビリティって?

:「これから5週にわたり、さまざまなテーマをココさんとお話していきます。ド第一回目は、スウェーデンとサンフランシスコで実践していることについてです。

ドイツのベルテルスマン財団の独立した専門家のチームによって作成される「The Sustainable Development Report(持続可能な開発レポート)」2020年世界SDGs達成率に1位になったスウェーデン!実際に住んでいるココさん、スウェーデンでの取り組みを教えて下さい。」


:「2021 年のランキングではFinlandが1位でスウェーデンは2位だったみたいだね。3位はデンマーク、北欧勢すごいですね。まずは、スウェーデンのごみ問題についてお話しますね。スウェーデンもWaste Zeroを目指していて、家庭ゴミのうち99%がリサイクルか再生可能エネルギーになっています。


この数字からもわかるように、リサイクル率がとても高いんです。道路やスーパー、アパートなどに大きなリサイクルボックスがあって、ゴミとして捨てるでのはなくて、リサイクルするという選択がすぐそばにあります。


そのほかにも、ペットボトルとかアルミ缶はデポジット制になっているのも、とってもいいアイディアなんですよ。

デポジット制とは買い物の時にデポジット費用がすでに含まれていて、1クローネ約12円ほど(本日のレート)を追加で払う。飲み終わって容器を返すことで返金される仕組みのことです。やっぱり誰もお金を無駄にしたくないので、リサイクル率がぐっと上がるりますよね。子どもと一緒に楽しめるアクティビティにもなってます。飲料水業界にペットボトルやアルミ缶の使用を制限するのではなく、リサイクルができるので、とっても素敵なシステムだなあと思います。ちなみにデポジットスタートはアルミ缶が1984年、ペットボトルが1994年と、いち早く取り組みをはじめたんですよ。



*スウェーデンのスーパーにあるデポジット制の缶・ペットボトル回収マシーン。

*ストックホルムの至る所にあるリサイクルボックス(ガラス瓶色なし、色あり、新聞紙、厚紙古紙、プラスチック、メタル、衣類など)。


:「持続可能な開発レポートを読んだときにスウェーデンはもともと達成できていることが多かったとコメントに書いてありました。SDGsのために始めたのではなくて、随分前からリサイクルなどをやっていたんだね。

サンフランシスコは、2003年にゼロ・ウェイストという目標を設定して、今でも実行しているよ。ゼロ・ウェイストとは埋立地、焼却地、高温技術が必要なゴミを出さないことです。そうすることで、二酸化炭素、メタンガス、埋立地の削減ができます。サンフランシスコのすべての地域で、リサイクル可能な材料、コンポスト可能な材料、埋立てゴミを分別することを義務づけています。コンポストされた堆肥はナパ郡とソノマ郡の地元農家やワイナリーで使用されているんだって。このワインがわたしのコンポストで作られているのか〜と思うと、ワインにも興味がわいたりしちゃうんだよね」




*サンフランシスコのゴミ収集箱
再生可能エネルギー

:「その循環がいいね!次にスウェーデンの 再生可能エネルギーについてお話しますね。

スウェーデンでは、2045年までにzero net emissions of greenhouse 温室効果ガスの排出をゼロにする目標があって、それに向かって国も企業も動いています。ちなみに日本の目標は2050年ですよね。

住んでいて素敵だと感じることは、ストックホルム市内のバスはほぼバイオガスで動いているの。家庭で出た生ゴミを集めてエネルギーに変えてるんだけど、Waste to wealthと言ってゴミを資源に変えるシステムをうまく導入したんです。アメリカはやっぱり車社会だけどストックホルムは小さくてコンパクトだから車は少ない。公共交通機関が充実してるし、自転車乗る人もかなり多いからバイクレーンのある道路が多んです!」


:「サンフランシスコは、アメリカの中でも公共交通機関が発達している都市です。サンフランシスコ市内は車がなくても移動ができます。あとは、サンフランシスコはテックの力で課題解決しようという流れが強いので、電動スクーターのスタートアップ「Lime」やライドシェアスタートアップ「Uber」、電気自動車の「Tesla」などのがうまれているのが特徴だよね。

再生可能エネルギーとは、太陽光・水力・風力・地熱・バイオマスなど自然界によって補充されるエネルギーのこと。サンフランシスコでは、2050年までに温室効果ガス(GHG)の排出を正味ゼロにするために動いています。




*シリコンバレー発の電気自動車会社「Tesla」

*サンフランシスコで人気の電動スケーターシェアスタートアップ「Lime」

*ストックホルムの電動スクーター

ジェンダー

:「次はスウェーデンのジェンダー政治について。スウェーデンは、”平等”という言葉が大好きな国なんです。性別に関わりなく機会を得られるようにと、みんなが意識している印象があります。例えばレストランに行くと男女共用のトイレがあります。すべてのレストランにあるわけではないけど、初めて男女共有トイレを使った時は感動した!」


:「サンフランシスコでも男女共用トイレとファミリートイレが増えてるよ!男女共用のトイレを初めて使ったとき、わたしも衝撃的だったな。男女一緒だと何か事件を連想しちゃうところもあったけど、そういったケースも減っているのかなと感じていたよ。」



※サンフランシスコの「男女共同トイレ」

:「お友達にも同性夫婦が何組かいて子どもも授かって幸せそうに生活してる。そういう姿を見ると嬉しくなるし、その分、言葉選びにも気を使うようになれた。例えば、「好きな人はいる?」「パートナーはいる?」とか偏見に繋がらないようなチョイスにね」


:「大切な心がけだよね」


:「あとスウェーデンは移民も多いから差別がないようにかなり気をつけてるかな。あとね、とあるスウェーデンのおむつメーカーでは、サイズによってパッケージの子どもの写真が違うの。アジア系、黒人系、ヒスパニック系、アングロサクソン系、それと双子、髪の色が違う兄弟、ダウンシンドロームの子とかね。ダイバーシティを意識しているのが伝わってきてすごく素敵。動画撮ったから今度YouTubeとInstaに載せるね。」



*ストックホルムのスーパーマーケットで売っているおむつ。


*サンフランシスコのスーパーマーケットに売ってあるおむつ

:「サンフランシスコは、全米でいち早く同性結婚を認めた都市で、全米一LGBTと認知している人が多いんです。サンフランシスコLGBTQセンターもあり、LGBTQ特化した地域もあります。わたしの友人でトランスジェンダーの人もいるし、わたしにとってダイバーシティがとっても身近になりました。」


スウェーデンならではなサステナブルな取り組み

:「 スウェーデンの首都ストックホルムはヨーロッパのサンフランシスコを目指していて、スタートアップ支援がすごいの。最近面白いなあと思ったスタートアップは、Hookedというプラントベース(植物性)のツナとサーモンを作ってる会社。この前、試食会行ってきたんだけど、とってもおいしかったの。プラントベース食品の選択肢が増えるとわくわくするし、みさこさんが言っているようにゴキゲンになる会社に繋がると思ったよ。

あとは、今行ってみたいところNO.1の世界初のリサイクルモール「Retuna。ストックホルムから車で1時間半くらいのところにあって、16店舗すべてがリサイクルショップやサステナブルなショップなの!モールの隣にはリサイクルセンターもあって、ほしいものを買ったり、必要なくなったものは売ったりできるんだって。あー早くいってリサーチしたい。YouTubeに動画上げたいなあと思っているんだ。」


:「サンフランシスコは世界トップクラスのテック企業が集まる場所。Google、facebook、Appleなどをはじめとして、テックでさまざまな課題解決に取り組んでいます。その一つが、世界屈指のサステナブルな博物館California Academy of ScienceとGoogleが共同で、作ったサイト「Your Plan,Your Planet」これは、サイト上で楽しくサステナブルを学べる施策なの。テック×サステナビリティってサンフランシスコらしくて素敵だなと感じてる。あとは、ヴィーガンフードのスタートアップ「JUST Egg」はプラントベース(植物性)の卵液を販売しているの。わたしはパンケーキの卵液として使っているよ!」




*「JUST Egg」を使って作ったパンケーキ

:「おいしそうだね。みさこちゃんのゴキゲンって言葉がすごく好きなの。やっぱり持続可能性って楽しくなくちゃ続かないよね!


:「そうだよね!ゴキゲンだから続けられる、ゴキゲンになれるアイディアを発信するように心がけているよ」


今回は、ここまで!

次回はママだからできるサステナブル。スウェーデンとサンフランシスコで実践していること!についてお話していきます。


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