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執筆者の写真Misako Imai

よく耳にする“サステナブル”、“SDGs”、“エシカル”をBetter Life Artistが解説します


サンフランシスコ在住のサステナブルママ・今井みさこがお届けするBetter Life Artistのpodcastの内容を抜粋してお届けします。

Better Life Artistのpodcastは「あなたのゴキゲンが世界をサスティナブルにする」をテーマにさまざまな分野のゲストにお招きし、あなたの生活がより健やかになるノウハウをお届けする番組です。



今回のテーマはサステナブル、SDGs、エシカルについてです。


人生100年時代に大切なキーワード♡

“サステナブル”、“SDGs”、“エシカル”



まゆこ(以下・ま)「はじめに少しだけ前回の振り返りをしましょう。前回のエピソードでは人間の寿命が延びたこと、時代の流れがとても早いことが、世の中にサステナブルが浸透していく背景のひとつだと話していたよね」


みさこ(以下・み)「うん、少し解説も入れておくね。私がイリノイ大学の Introduction to Sutainabilityを学ぶ中で感じたことのひとつで、人類がサステナブルに興味を持てるようになった背景に、私たちがウェルシー(豊か)でヘルシー(健康)になったからだという研究結果があるの。生きていくことに精一杯だった人類が、経済的な余裕を得て教育を受けられるようになって。さらに、食べるものにも困らなくなって、新しい知識を得ることが可能な現代になった。その背景によって、地球や他の生き物のことをもっと考えられるようになった」


「人類が進化していく過程の中で、今、現在において必要となったライフスタイルのひとつがサステナブルってことだね。では、今回のテーマへ入りたいと思います。改めて、サステナブルとSDGsについて解説をお願いします」


「わたしが学んだイリノイ大学の introduction to Sustainability では、“サスティナビリティ”とは持続可能な地球の展望について考えることだとされています。過去と現在の状態から、文明は今のまま歩み続けることができるのか。地球の環境・社会・経済を含めて未来の予測をしていきます。そして、大切なことは、今の私たちのニーズを満たしながら、未来の人にも起こりうるであろうニーズを叶えること。そして、未来の地球のためにと、今わたしたちが不便を強いたり、過去の生活に戻す必要はないと考えています。

その上で、人類学、生態学、経済学、社会学、科学などさまざまな視点から今起こっていることを捉えて、持続可能な地球を作るための選択肢をたくさんつくることだとされているの。つまり、サステナブルは、わたしたちや未来の子どもたち、そして地球上に住むすべての生き物のことを考えて、今できることを実践していくことだとわたしは受け取っているよ。」



「続いてSDGsについてです。SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。国連のアジェンダを日本語に直訳すると、【人と地球と繁栄のための行動計画。より大きな自由の中で普遍的な平和を強化することを目指しています。我々は、極度の貧困を撲滅することが、世界最大の課題であり、持続可能な開発のための不可欠な要件であることを認識します。すべての国とすべての関係者は、協力的なパートナーシップのもとに行動し、この計画を実施します。我々は、人類を貧困と欠乏の専制から解放し、我々の惑星を癒し、安全にすることを決意します】となっているの。ちなみに、わたしが学位を修得したイリノイ大学の introduction to Sustainability の授業でSDGsに触れたのは一度だけだったの。」


「なるほど!サステナブルとSDGsは近いけど、同列ではないという理解なのね。日本では、街の中でよく目にするポスターがSDGsというイメージが強いかもしれない。それにSDGsの項目の中のひとつが、サステナブルと認識している人が多いかもしれない」


サステナブルとSDGsは、向かっていく方向は一緒だし、私もどちらも共感しているの。わたしの中で、サステナブルは各企業や団体、個人が実践している新しいライフスタイルという印象が強い。なので、Better Life Artistとして、個人レベルのアクションやアイディアを広げるために、サステナブルという言葉を全面に押し出していきたいの。SDGsは2030年までに達成したい国連が指揮をとっている国際的な開発目標だけど、もし、SDGsが掲げられていない世界だとしても、わたしたちは今、サステナブルなことを実践していたと思うんです。」


「そうだね。では最後にエシカルについて解説をお願いします」


「エシカルファッションとか、エシカル消費とか聞いたことがある人も多いのでは?エシカルは英語で「倫理的な」という意味で、英語の形容詞・ethical を、そのままカタカナに置き換えた言葉です。なので、エシカル消費で解説するね。


エシカル消費は、直訳すると倫理的な消費となるよね。だから、ちょっと前に流行ったコスパとは相容れない消費になる。コスパがいいという言葉の意味は、費用対効果が良い、投資効率が良いということでしょ。だから「安くて良いモノ」や「自分にとってどれくらい得か」といった基準だよね。でもエシカル消費は、より広い視野で、「人や社会、環境などに優しいモノ」を購入する消費行動を指しているの。


わたしがサンフランシスコで生活していて、エシカルというキーワードを目にするのは、労働環境に関して使われていることが多い。例えば、フェアトレード。フェアトレードは、発展途上国などの原料や製品を適正な価格で取引を行うことです。これまでは、なるべく安く買いたい企業が主導権を握っていたけど、フェアトレードなどの言葉が浸透することで、企業意識が改善され、正当な価格で取引することはもちろん、その地域の教育活動にも注力する企業や組織もでてきています。他には、採卵鶏を平飼い・放し飼いにするなどのアニマルウェルフェア対策をしている場合に使われていることが多い印象です。」


「エシカルも大切だね。何か買おうと思った時に、エシカルなものを選ぶという選択肢を持つこともできるしね。私は職業柄、言葉の意味を正しく理解することが大前提にあるから、取材で出会うモノやアクションも、意識してみようと思う」


「だよね。人にサステナブルや SDGs、エシカルを説明できる自分になれたら、すごくゴキゲンになれると思うの!

サステナブルは、わたしたちや未来の子どもだち、そして地球上に住むすべての生き物のことを考えて、今できることを実践していくライフスタイル。SDGsは、国連が掲げていた世界が17の課題解決に向けてともに協力し合う目標。エシカルは、地球環境と人や動物などの労働環境を改善していくこと活動。そんな風に今は考えています。つまりは、どれも素晴らしい取り組みだということを伝われば嬉しいな。

そして、SDGsについてより深く学びたいと思いErasmus Rotterdam University が主催するDriving business towards the SDGsの授業を取り始めました。気になる方、興味のある方はこちらから学ぶことができますよ。また国連の公式サイトでもSDGsに関するイベントを開催しています。

Better Life Artistの公式サイトにEducationのコーナーを設けるので、そこでサステナブルなどを学べるリンクを紹介していく予定です!お楽しみに♡」



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