おはようございます。「ゴキゲンらぼ」を運営している今井みさこです。
今回は、Podcastで配信した「スウェーデンには食品ロスを活用したレストランが!?アメリカは食品生産の40%がゴミ!?わたしたちが食品ロス削減のためにできること」をわかりやすく記事化したものです。
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ココ
SDGs上位国と言われる北欧スウェーデンに住んでいるココです。サステイナブルな生き方にライフシフトするために学んでYouTubeやInstagramで北欧から発信。現在北欧デザインの会社でマーケティングを担当。第一子を授かり現在育休中。
今井みさこ
サンフランシスコ在住、一児の母。ゴキゲンらぼを運営。
わたしはサステナブルなライフスタイルが大好きで、イリノイ大学のIntroduction to Sustainabilityという授業も修了しています。あなたが今、ゴキゲンであること、そして未来を安心して暮らせる地球であるために今できることを大切に、わかりやすくサステナブルなどのアイデアを提案しています。
今井みさこ(以下・今井):「今回のテーマはフードロス。
なんでこのテーマにしたかというと、節分の豆や恵方巻の廃棄がすごい量になるということを知って、この2月、節分がある季節に意識したいテーマだなと思ったの。
「フードロス」「食品ロス」とは、”本来食べられるのに捨てられてしまう食品”と言います。日本では、どのくらいの「フードロス」があるかというと、毎年約600万トンの食べ物が食べられるにもかかわらず捨てられてい ると推計されています。
家庭から発生する食品ロスの量は、この およそ半分の約280万トンで、4人家族 の1世帯は毎年約6万円相当の食品を捨てている、と見積もられています。でも、それだけではありません。捨てられた食べ物をゴミとして処理するために燃料が使われ温暖化に寄与するだけでなく、 処理するための費用が税金から支払われることになります。
ちなみに、アメリカ2020年では約3600万トンの食べ物が食べられるにもかかわらず捨てられてました。これは米国の食糧供給の40%が廃棄されている計算になります。
このように、食べられるの捨てる。しかも、捨てるのにもゴミを処理するために温室効果ガスが排出され、わたしたちの税金もかかる。
フードロスを改善することで、ゴミを処理からできる温室効果ガスの削減と税金の負担額を軽減させることで他の事業に使えるようになるなどメリットとしても大きい。
そして、飢餓に悩まされている人々がいることを考えたいですよね。ココちゃん聴いてみてどう?」
ココ:「フードロスは英語だとフードウェイストと言われるよね。ほんとびっくりするくらい捨てられてるよね。
日本のフードロスの量をわかりやすくすると、毎日国民全員がお茶碗一杯分捨てていると同じなんだって。
しかも世界のフートロス・フードウェイストはグリーンガスエミッション(温室効果ガスの排出)の約6%を占めていて、それは飛行機で出るもののやく6倍なんだって!スウェーデンでは「飛び恥」っていう飛行機に乗ることが恥ずかしいことっていう言葉があるけど、それ以上にフードロスはコストのかかる問題なんだよね。」
今井:「スウェーデンではフードロスに関してどんな課題がある?」
ココ:「今スウェーデンのゴミ箱に捨てられるもののうち約40%が生ごみです。
ストックホルムでは生ごみを分別してバイオガスにしています。しかし、生ごみをきちんと分別出来ずに普通の可燃ごみとして捨てられている課題があるみたい。
現在のところストックホルムに住んでいる人が出す生ごみの全体の約30%くらいしか、ちゃんと生ごみとして分別されてないため、これを2023年までに75%まであげて行くのが目標だと知ったよ。最近では、レストランとかでは「生ごみを分別すること」が義務とされて、可燃ゴミとして捨てずにバイオエネルギーにしようという動きがさらに強まっているな。
サンフランシスコではどんな課題がある?」
今井:「冒頭でも説明したけど、アメリカ2020年では約3600万トンの食べ物が食べられるにもかかわらず捨てられてました。これは米国の食糧供給の40%が廃棄されている計算になるって、すごい量だよね。サンフランシスコは、フードロスを削減しようと2009年に「リサイクルとコンポスト化の義務付け条例」を導入したり、全米でもいち早く「フードロス」問題に取り組んでいるよ。
スウェーデンはこのフードロスに対してどんなアクションをしているの?」
ココ:「スウェーデンで行っている施策をまとめてみたよ!
1:家庭などから出る生ごみをBIOエネルギーにして市内バス運行!
生ごみはBIOガスに変えることができるから、きちんと集めてきちんとエネルギー変換するように取り組んでいます。
2: ゴミを活用したレストランオープン!
友達に教えてもらって先月行ったSop Köketっていうレストランは、スーパーマーケットなどから出る規格外になった食品で食事やケータリングで販売するお店です。 「ゴミ」と言っても規格外なだけで、例えばトマトのパックのうちひとつは腐ってるけど他は問題なく食べられる、でもスーパーでは売れないみたいな商品ね。あと賞味期限が切れそうだけど品質には問題ないんだけどお店としては売れないとかね。
その日はポテトのスープに、ピリ辛のパプリカソース、それと美味しいパンが出てきたよ。食べ物を捨ててしまうのは、もったいないだけでなくて、せっかくエネルギーかけて作って、エネルギー使って運んだものが全て無駄になるという。地球環境にも悪影響があるから、無駄なく使うっていうシステムを回してるこのお店またいきたいと思ったよ。何より凄ーく美味しかった!
3:フードロス対策アプリを活用!
カフェとかレストラン、それからスーパーが今日食べないと明日には売れなくなったものを捨てるんじゃなくて割引で売るっているサービス。
Karma
Too Good to Go
TABETE
Karmaは、レストラン、カフェ、スーパーマーケット、お肉屋さん、コンビニなどなどで使われていてゴミにする前に安くても売るって感じ。
私がよく使うのはパン屋さん。アプリを開いて夕方サプライズバッグを予約して、5時頃(閉店前)に取りにいくの。そうするとカフェの店員さんが袋に明日は売れないものをぽんぽん入れてくれて普通に買えば1500円とかするようなものを400円くらいで売ってくれるの。アプリで決済して終わり。パンは冷凍すれば家でいつでも食べられるし、サラダとかはその日の晩御飯に追加したりする。
もちろん正規の値段で買うってのがお店をサポートすることにはなるけどゴミにするものを買い取ればお店側も生ゴミとして廃棄せずに済むからwin-winなんだよね。
Karma とToo good to go はヨーロッパとか北米のアプリだけど日本にもないのかなあと思って探したらTABETE っていうのがあったんだ。わたしは日本にいないから使ったことはないけど、フォロワーさんとかリスナーさんで使ったことがある人がいたらどんな感じか教えてほしいなあ!サンフランシスコのアクションも教えて!」
今井:「サンフランシスコは全米屈指のサステナブルシティなんです。
サンフランシスコのフードロスに関するアクションは、6つ。
1つ目、ソースリダクションとは、そもそも食品がゴミになるのを防ぐ戦略。 2つ目、寄付すること。
3つ目が、動物の餌として活用する。
4つ目が油などの燃料に変換するバイオ発電などに活かす。
5つ目は、捨てずに堆肥化して活用するコンポスト
最後にそれでも余ってしまうものは埋め立てゴミ。
まず、サンフランシスコはゴミとして捨てずに堆肥化として活用することに取り組んでいます。
2つ目の食べられるものを捨てない寄付活動も活発です。
サンフランシスコはさまざまな企業と連携し、シュリンクの削減、余剰食品の寄付、食品廃棄物に関する顧客への啓蒙活動を行っています。
わたしが活用したことがある例だと、賞味期限が間近な商品を協会に集めて配布するボランティア活動が大学の授業の一貫としてあったり、大学でも賞味期限が間近な商品が無料でもらえたり、コロナになってから失業者が増えたこともあって、無料で野菜やお肉などをもらえるドライブスルーなどができたり。食べられるものを捨てない寄付活動が盛んに行われています。もちろんアメリカとしては、アメリカ以外の国にそういった食べ物などの物資を送る寄付活動もしています。
そのほかにも、動物の餌として活用したりもしています。
次は、食べられるものを捨てずに堆肥化して活用するコンポスト化。
サンフランシスコは2009年に「リサイクルとコンポスト化の義務付け条例」を導入し
市は年間約37万トンの堆肥化物を回収しています。 そのうち、15万トンは家庭や企業から出る生ごみ(1人当たり平均3.4kg/週)です。
わたしは、ゴミの処理代に月約4000円を支払っているの。高いよね〜!でも、安くする方法があるだ。それは、埋め立てゴミを一切出さないこと。コンポストとリサイクルだけなら、月2ドルで済むの!
なんと、ランドフィル(埋め立てゴミ)はリサイクルやコンポスト用のゴミ箱の料金の約10倍!コンポストとリサイクルの料金は月2ドルなのに対して、埋め立てゴミを出すためには一番小さいサイズで16ドル。大きいサイズになると51ドル。
埋め立てゴミを一番小さいサイズを選ぶことでお得になる仕組みは、自然とゴミを出さないように意識するようになるよね。
わたしの家では、小さいサイズの埋め立てゴミを選んでなるべく埋め立てゴミを出さないように意識して過ごしているよ。そうすることで、自分もお得に済むし、環境への負担も少ない。
さらに、コンポスト堆肥化した土はナパ・ソノマのワイナリーで活用されています。とってもいいサイクルを回せているよね!
先日、子供が職業体験をできるような施設に行ったんだけど、ちゃんとコンポストのゴミ箱があって感動した〜!
ココちゃんが生活に取り入れていることも教えて!」
ココ:「3つあるので紹介するね。
1:無駄を出さない工夫をする
食べ物は食べる量だけ作って、その日もしくは明日食べないなら冷凍庫で凍らせる。
あとは冷蔵庫がからになってから買い物に行く。
これすごくスッキリするし、無駄が出ないようにメニュー考えるし楽しくんだよね!
2:生ごみは乾燥させてから捨てる
水分がニオイの原因だったり、重さの原因だから乾燥させて捨てたりコンポストに入れたりしてる。スウェーデンってすごく乾燥してるから、翌日カラカラになる。笑
うちでは動物性のものはほとんど食べないから臭くならないってのもポイントかな。
あと気分が乗れば野菜クズで出しをとってみたりする。これブロッコリーとかはえぐみが出て野菜だしに向かないからやる人気をつけてね。笑
3:買い物するとき、特にその日に食べるものを買うときは賞味期限が近いものを(傷んでるものから)買う
以前はなぜ同じお金を出してわざわざって思ってたけど、地球にある食べ物を無駄なく食べるという視点で考えるようになったよ」
今井:「みさこが生活に取り入れていること
1:買ったものは食べきること
アメリカってどれも量が多いから、使い切るのにアイデアが必要!
わたしが意識していることは、メニューを考えてから買うこと。一週間分、メニューを決めてから買い物をするようにしているよ。
2:レストランの食べ残しは持って帰る
アメリカは、レストランで食べきれないものは箱に入れて持って帰れるの。日本では、そうはいかないだろうけど、アメリカではこういうアイデアもあるよって知ってほしくてシェアするね。
3:友達と食材をシェアをしてロスを減らす
アメリカは一回に買える量が多いから、友達と一緒に買い物に行ってシェアするようにしているよ。コストコって言えばイメージしやすいかな。あの量って多い!だから、友達と一緒に買物に行って、シェアをすることで無駄がでないように意識をしているよ。
今月の#サステナ部に節分の豆を食べきろう!を入れたんだけど、そういうことから。
今日のご飯を食べきる、無駄が出ないように意識をすることでいいと思うの。
毎月の季節と文化に合わせたサステナブルな暮らしを20こ提案する企画 #サステナ部。
実際にできたサステナ部のアイデアをSNSでシェアすると、サステナブルアイテムが当たります。プレゼントがほしいから、参加してみるでもいいの。サステナブルな暮らしを選択する人が一人でも増えることで、わたしの娘たちが安心して暮らせる未来をつくことができると信じて発信をしています。ぜひ、参加してね!ココちゃんは今月の#サステナ部をみて気になることある?」
ココ:「やっぱり”豆まきの豆を食べきろう!”だよねー!
「豆まき 豆 余り レシピ」で検索すると結構出てきた。炊き込みご飯とかお菓子にしたりとか!次回報告しあえたらいいな!」
今日はここまで、ここまでのお相手は今井みさことココでした!
この記事がいいなと思っていただけましたら、サステナブルな暮らしを広める活動にご支援をいただけますと幸いです。
参考資料のリンク
※環境省ホームページより
https://www.env.go.jp/recycle/food/shiryou.pdf
※We Fight Food Waste in the US - Feeding America
https://www.feedingamerica.org/our-work/our-approach/reduce-food-waste
※Stockholm Vatten och Avfall
https://www.stockholmvattenochavfall.se/matavfall/
※EPA
https://www.epa.gov/sustainable-management-food/links-and-resources-about-food-recovery-san-francisco-bay-area
※Recology
https://www.recology.com/
https://beyondfoodwaste.com/what-makes-san-franciscos-food-recycling-program-successful/
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